深谷商工会議所報-7月号
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■復旧までの流れをイメージ■深谷商工会議所のBCP策定支援■最後にます。ここでは「災害等発生時」「応急処置時」「平常時」と時系列を3段階に分け、「人的資源」「施設・設備」「資金調達」「体制・指示系統」「情報」の5つのカテゴリーで詳細を決めます。 BCPをさらに具体的で実施しやすいものにするためにも、災害発生時にどのような流れで平常状態に戻すかをイメージすることが大切です。【被害状況の確認】 どのような被害が発生しているのか確認・把握し、従業員の安否や設備、システムに関する被害状況を確認します。【代替手段での応急処置】 災害時に不足している人員や設備などについて、ある程度代替できる仕組みを事前に構築しておくことが重要です。業務に必要な資材や設備を予め把握し、緊急時の代替手段を検討します。【平常操業に戻す復旧作業】 被害を受けた部分を復旧させ、平常操業に戻す手順を整えます。復旧時には、元々の設備やシステムの設計・設定、稼働状況などを確認し、緊急時でも取り出せるようにデータのバックアップ等の対策を行う必要があります。①BCP講習会の開催 今年度深谷商工会議所では、BCP策定のための講習会を10月に2回開催いたします。1回目は〝基礎編〞として、BCPに関する基礎知識やBCPの必要性を学んでいただき、2回目には〝策定編〞として、実際に皆さまにBCPの策定を行っていただきます。②深谷版BCP策定マニュアルの作成 実際に起こりうる災害も地域によって大きく変わります。そのため、これまでに発生した災害や、今後深谷市でも発生する確率が高いと思われる災害を想定した〝深谷版BCP策定マニュアル〞を作成します。このマニュアルは、今後開催される講習会時の資料としても使用する他、皆さまが独自でBCPに取り組むときにもお使いいただけます。③深谷商工会議所BCP特設Webサイトの構築 BCPの普及や推進を広くPRするために、深谷版BCP策定マニュアルを基にしたBCP策定に関する〝特設Webサイト〞を構築します。④BCP策定に関する専門家派遣 皆さまがBCP策定を行う中で生じる疑問や悩み、また課題解決に関するアドバイスや、策定したBCPのブラッシュアップを行う専門家派遣を展開いたします。 BCP策定では『最初から完璧な計画を目指さない』という考え方もあります。突発的に起こる災害に対し、最初からあらゆる事態を想定し、全てのリスクを網羅した計画を立てることは非常に困難であり、完璧を目指すあまりBCPの完成が遅れてしまい、災害発生時に準備が間に合わないということでは意味がありません。企業に最も必要なものを優先させ、できる範囲から少しずつ策定を進め、策定したBCPは全社員に理解していただくことで平常時でもリスクを意識できるような社内の雰囲気を作ることも必要です。 今後、皆さまの企業が持続的な発展をするためにも、深谷商工会議所ではBCP策定に関する継続的なサポートを展開してまいります。「BCPを策定したい」「BCPに興味がある」という方は、是非お問い合わせください。3深谷商工会議所の事業継続計画(BCP)策定支援〒366-0825埼玉県深谷市深谷559TEL:048-577-7055営業時間:10:00~18:00SPECIAL FEATURE

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