深谷商工会議所報11月号
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詳しくは検 索日本商工会議所LOBO7Movement of the Chamber製造業卸売業サービス業前年同月比(業況DI)▲43.8先行きは、日常生活回復への期待感も、厳しさ続く前年同月比(業況DI)▲18.7前年同月比(業況DI)▲48.0建設業小売業 4日(月) 7日(木)11日(月)13日(水)14日(木)15日(金)18日(月)19日(火)20日(水)20日(水)22日(金)24日(日)26日(火)27日(水)10月の動き事業所名代表者名業  種学生服学用品小売鳴田 利香前年同月比(業況DI)▲18.1前年同月比(業況DI)▲35.0acht深谷市岡2581-8ウッドサイド深谷市人見1397-8見晴屋深谷市見晴町10-14スーパーイオン株式会社深谷市折之口35-1アイエール治療院深谷市東方3707-3614:00BCPセミナー(基礎編)15:00総務・地域振興委員会10:00税務・経理・消費税相談10:00法律相談10:00日本政策金融公庫融資相談10:00経営相談体制強化事業経営相談会16:00第3回常議員会・第1回臨時議員総会14:00BCPセミナー(策定編)9:00埼玉県よろず支援拠点出張相談10:00社会保険、年金、労働保険相談10:00埼玉北部オンライン合同企業説明会(25、26、27、28日) 9:00第223回珠算能力検定試験10:00経営相談体制強化事業経営相談会9:00行政書士相談茂木美代子中村 賢吾高橋 晃子船橋 武文気功、整体ご入会ありがとうございます商工会議所早期景気観測電子部品や鋼材の調達が困難になっていることに加え、仕入れ価格の上昇が続いている。取引先への販売価格転嫁の交渉に向け、従業員教育に力を入れていく予定 (特殊産業用機械製造業)夏の天候不順による生育不良から、じゃがいもなどの北海道産野菜や葉物野菜の価格が上昇しており、引き合いが鈍い(農産物卸売業)ウッドショックや東南アジアの新型コロナウイルス感染拡大による資材の入荷遅れから、売上は悪化(建築材料卸売業)緊急事態宣言の対象地域となったことから、低稼働ではあるものの売上を確保できていた宿泊の利用客が激減した。ホテル内レストランの営業を1カ所のみとし、人件費等のコスト削減を図っている(宿泊業)生花・造花の販売そば、うどん化粧品製造防災・減災の土木を中心とした公共工事の受注により売上を確保しているものの、木材や鉄鋼などの資材価格上昇が収益を圧迫している(一般工事業)都市部の緊急事態宣言の延長に伴い、飲食店向けの需要低迷が続くほか、イベントや冠婚葬祭の自粛・規模縮小による売上減が続いている(酒類小売業)〒366-0825埼玉県深谷市深谷559TEL:048-577-7055営業時間:10:00~18:00コーナー会社を伸ばすための経済学株式会社ディセンター代表取締役折原 浩適正在庫について今一度考えましょう 深谷の皆様、こんにちは。 コロナ以外の原因によるものもありますが、近年、自動車、パソコンなど様々なものの納期が長期化しています。私もパソコンを注文したのですが、納期まで3か月ととても時間がかかった上に不具合が出てしまい、予定が大幅に狂ってしまいました。 先日、定期のお客様を訪問させていただき、経営相談に乗っていたところ、コロナ禍におけるサプライチェーン崩壊の話になりました。その企業は自動車部品の供給会社なのですが、その会社の製造能力はほぼコロナ前まで戻っているものの、最終製品の納期が滞り、部品の注文も鈍化しているので、生産できる能力があるにも関わらず生産調整しているとのことです。また、材料の納期も遅れたり急に高騰したりしています。 「そもそも、うちも他の会社も在庫を持たなくなったのが悪いんだよねぇ」 その製造業の社長が何気なく言った一言ですが、これが様々な意味で的を射ているのではないかと思います。 私が学生の頃だったと思いますので、おそらく今から30年近く前ですが、DellのBTOモデルがもてはやされました。BTOとは、Built To Orderすなわち、受注生産方式ですが、このメリットとして在庫を持たない効率性が持てはやされていました。また、その後、セブン&アイホールディングスの鈴木社長など、レジシステムによる販売分析による在庫削減の有利性を説き、世の中に「在庫は悪」の風潮が蔓延してしまいました。 もちろん、在庫を持つことは、余計なキャッシュフローが必要となる、廃棄や陳腐化のリスクがある、業務の邪魔になる、スペースなどのリソースの無駄使いになるなど、経営効率を悪くしますし、在庫を持たない戦略は正しい側面も多いと私も思います。しかし、経営学は成功、失敗の二択の学問ではなく、成功に思えることにもデメリットが存在するものです。当時、私は生鮮流通業にいましたので、この在庫を持たないことについては、非常に興味を持ち、様々な取り組みをしてきました。しかし、私にはメリットよりもデメリットの方が多く感じたのです。在庫は、リスクやトラブルに対する対抗手段になり得るということもありますが、在庫は売上の「弾」だからです。 一概には言えませんが、多くの企業が売上を伸ばしていきたいと考えていると思います。しかし、過去のデータなどを参考にして在庫を持つと、単価が同じであれば過去の売上を超えることはありません。お客様が来ていても、打つべき弾、すなわち売るものがなければチャンスロスが生まれてしまいます。また、従業員の心理的な面を考えても、在庫が無くなれば「まあ、こんなもんでいいか」と考えてしまいがちです。逆に在庫が見えると「何としてもこれを売り切らなければ」と今までを超える売上に挑戦する気にもなります。さらに、在庫があるから、余計な工夫をすることもあります。失敗してしまうこともありますが、瓢箪から駒で、中には商品や販売方法などの新たなアイデアが生まれることもあります。 在庫を捨ててしまった数値などを「ロス」と言って、低ければ低いほど良いとされますが、私が若いころ修行させていただいたスーパーマーケットではロスがある一定上下回ると逆に評価が下がってしまいました。それは、ロスが無いということは挑戦していない証拠だ、そして、それはお客様に迷惑をかけているともいえる、とのことだと教えられました。 コロナ禍で経営が苦しい時代、どうしても在庫は怖いかもしれません。もちろん不良在庫は無くすよう努力しなければなりませんが、是非、「適正在庫」について考え、挑戦する企業風土にしていきませんか。新入会員紹介新入会員のみなさまです会議所の動きLoboLobo(9月調査結果)業況DIは、緊急事態宣言延長の影響が続き、悪化

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