深谷商工会議所報 2023年03月号
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り、大きく3つに分類されます。中小企業や小規模事業者は親族内承継を希望される方が多いですが、近年では親族内承継をする割合も低下しています。その反面、従業員などの親族以外の承継や、最近では第三者承継のM&Aが増えています。事業承継は“誰を後継者にするか”によ現在代表者に息子さんや娘さんがいた場合でも、それぞれが自分自身の人生を歩んでおり、別の仕事で生計を固めてしまった後では、社長就任を打診しても応じられないことも十分考えられます。そして、財産相続の話が絡んできた場合は、配偶者や親、兄弟も様々な考えを持っています。経営者が元気なうちに事業承継の方法を見定めて、いざというときに混乱が生じないよう準備を進めましょう。めに準備を始めるほど余裕を持って様々な対策を講じることができます。事業承継にあたり、経営者のやるべき事柄は大変幅広く、その準備に要する時間も相当必要となります。予めの手続きにより公的措置の活用や、将来発生する負担を軽減できる場合もありますので、早めの対策はとても重要です。事業承継は学校でのテストと同様に、早大切な従業員やこれまでの事業の歴史など、事業承継を考え始めたときから、経営者の胸には様々な想いが複雑に交錯すると思います。事業承継には、様々な形があり、経営者や後継者の想いも大切にしながら、早い段階から進めていくことが重要です。今回の特集では、事業承継の方法や当所の支援メニューについてご紹介いたします。事業承継とは、“現経営者から後継者へ     2事業のバトンタッチ”を行うことですが、企業がこれまで培ってきた様々な財産(人・モノ・金・知的財産)をしっかりと引き継ぎ、企業運営に支障がない状態をつくることです。事業承継を『相続』や『税金』だけの問題と捉えがちですが、そうしたことだけではありません。承継後の経営を安定させることが重要となります。■ 事業承継とは?■ 事業承継の方法■ 円滑な事業承継を行うために事業承継は『早めの準備』と『計画的な取組』が重要です!深谷商工会議所の事業承継支援株式、事業用資産(設備・不動産等)、資金(運転資金・借入金等)、許認可資産経営権、後継者の育成・選定、後継者との対話、後継者教育人(経営)目に見えにくい経営資源(知的財産)経営理念、経営者の信用、取引先との人脈、従業員の技術・ノウハウ、顧客情報親族内承継親族外承継当事者経営権の移転先経営権の移転方法相続(贈与)売買(贈与)「人」対「人」企業内部親族役員・従業員第三者承継(M&A)「会社」対「会社」企業外部別法人合併、分割、株式交換、事業譲渡〒366-0825埼玉県深谷市深谷559TEL:048-577-7055営業時間:10:00~18:00<事業承継で引き継ぐ事項>SPECIAL        FEATURE特 集

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