有限会社樋口

深谷から全国へ、心を打つ手づくりの音

　戦前、初代が大八車の製作を始めたのを起点に、時代の変化に応じてシャベルの柄の製作へと事業を広げ、昭和55年ごろからは祭礼用具の製作に本格的に取り組んできた。現在は三代目がその技と心を受け継ぎ、深谷まつりや熊谷うちわ祭りをはじめ、全国各地の祭りで使われるバチや拍子木などを、注文に応じて一つひとつ丁寧に手作りしている。「良いものを、心を込めて届ける」――その想いを胸に、地域文化を支える誠実なものづくりをこれからも続けていく。