福祉住環境コーディネーター検定試験

福祉住環境コーディネーター検定試験とは

超高齢化社会を迎えた日本で、ますます存在感が高まる検定試験

福祉住環境コーディネーターとは、高齢者や障害者に対して住みやすい住環境を提案するアドバイザーです。医療・福祉・建築について体系的で幅広い知識を身につけ、各種の専門職と連携をとりながらクライアントに適切な住宅改修プランを提示します。また福祉用具や諸施策情報などについてもアドバイスします。

2021年度からIBT(インターネット経由での試験)に変わりました!

福祉住環境コーディネーター各級の基準

3級

福祉と住環境の関連分野の基礎的な知識についての理解度を確認いたします。

  • 超高齢社会が到来する中で、生活者として知っておくべき福祉一般の基本的知識を理解している。
  • 子供から高齢者にわたる全世代を対象に、生活者の視点から、地域コミュニティ・まちづくりを含んだ「福祉住環境整備の基礎知識」を理解している。

2級

3級レベルの知識に加え、福祉と住環境等の知識を実務に活かすために、幅広く確実な知識を身につけます。また、各専門職と連携して具体的な解決策を提案できる能力を求めます。

  • 介護、医療、福祉、建築、福祉用具に関する専門の知識を身につけ、それらを適用できるまで深く理解している。
  • 福祉住環境に関する様々な問題点を抽出でき、クライアントのニーズ、経済的状況、福祉制度、建築による対応、福祉用具による対応等を総合的に勘案し、各専門職と連携し最適な解決策を提案できる知識・技能を有している。

1級

3級・2級で得た知識をもとに、新築や住宅改修の具体的なプランニングができ、さらに安全で快適なまちづくりへの参画など、幅広い活動ができる能力を求めます。

  • 個々の住まいにとどまらず、買い物や散歩などに出かける日常生活圏全般に、また住宅として位置付けるべき社会福祉施設(ケアハウスやグループホームなどの住関連施設)までも視野に入れた住環境整備に係わる知識・技能を有している。
  • 地域社会におけるコーディネーターとしての能力、さらに福祉のまちづくりなどにも積極的に助言できるような技量と調整力を有している。

出題範囲・合格基準

3級

3級公式テキスト(改訂5版)に該当する知識と、それを理解した上での応用力を問います。

  • 多肢選択式
  • 制限時間は90分
  • 100点満点とし、70点以上をもって合格とします。

出題範囲

  1. 少子高齢社会と共生社会への道
  2. 福祉住環境整備の重要性・必要性
  3. 在宅生活の維持とケアサービス
  4. 高齢者の健康と自立
  5. 障害者が生活の不自由を克服する道
  6. バリアフリーとユニバーサルデザインを考える
  7. 生活を支えるさまざまな用具
  8. 住まいの整備のための基本技術
  9. 生活行為別に見る安心・安全・快適な住まい
  10. ライフスタイルの多様化と住まい
  11. 安心できる住生活
  12. 安心して暮らせるまちづくり

2級

3級の範囲および2級公式テキスト(改訂5版)に該当する知識と、それを理解した上での応用力を問います。

  • 多肢選択式
  • 制限時間は90分
  • 100点満点とし、70点以上をもって合格とします

出題範囲

  1. 高齢者・障害者を取り巻く社会状況と住環境
  2. 福祉住環境コーディネーターの役割と機能
  3. 障害のとらえ方
  4. リハビリテーションと自立支援
  5. 高齢者・障害者の心身の特性
  6. 在宅介護での自立支援のあり方
  7. 高齢者に多い疾患別にみた福祉住環境整備
  8. 障害別にみた福祉住環境整備
  9. 福祉住環境整備とケアマネジメント
  10. 福祉住環境整備の進め方
  11. 福祉住環境整備関連職への理解と連携
  12. 相談援助の実践的な進め方
  13. 福祉住環境整備の共通基本技術
  14. 生活行為別福祉住環境整備の手法
  15. 福祉住環境整備の実践に必要な基礎知識
  16. 福祉用具の意味と適用
  17. 生活行為別にみた福祉用具の活用

1級

  • 2級に合格されていることが条件です
  • 制限時間はマークシート方式(前半)2時間・記述式(後半)2時間
  • マークシート方式・記述式各100点満点とし、それぞれ各70点以上をもって合格とします

●<前半>マークシート方式試験

2級・3級の範囲および1級公式テキスト(改訂5版)に該当する知識と、それを理解した上での応用力を問います。
※なお、テキストは勉強されるための教材であり、試験はテキストに準拠しますが記述外からも出題されます。

出題範囲

  1. これからの社会に求められる福祉住環境整備
  2. 福祉住環境コーディネーター1級の目標と役割
  3. 地域福祉の推進と福祉コミュニティ
  4. 地域で支える高齢者ケア
  5. 地域で支える障害者ケア
  6. ユニバーサルデザインの概念および沿革
  7. ユニバーサルデザイン環境の整備手法
  8. 高齢者・要介護者向け住宅・施設の流れ
  9. 高齢者住宅・施設の種類と機能
  10. 障害者向け住宅および施設の種類と機能
  11. 福祉住環境のコーディネートの実際

●<後半>記述式試験

実務能力(課題に対する提案力)などの、実践力、応用力、総合的判断力を問います。
公式テキスト(改訂5版)に準拠いたしますが、法令制度につきましては最新の情報の理解を前提として出題されます。